厄年のお菓子として有名な厄除け饅頭は、いつ配るとよいのでしょうか。また、他人に厄をもらってもらうとはどのような意味があるのでしょうか。これらの疑問とともに、厄除け饅頭の発祥についても詳しく解説していきます。ご自身の厄年に厄除け饅頭をご検討の方はぜひご参考になさってください。
厄除け饅頭とは?いつ配るもの?
厄除け饅頭とは、厄年を迎えた人が厄を払うために周囲に配ったり、神仏に供えたりするお菓子のことをいいます。厄除け饅頭に使われる生地は黒糖か、酒や糀(こうじ)を練り込んだ酒種入りの2種類です。
どちらかの生地で作った薄皮でこしあんや粒あんを包んだ丸いお饅頭であることが厄除け饅頭の特徴です。
厄年とは中国発祥の陰陽道をもとに考えられている「災難に遭いやすい年」で、平安時代の頃から人々に信じられてきたとされています。長い人生のうち、厄年は全部で何回訪れるかというと、男性は3回、女性は4回です。厄年は数え年で見ます。
男性の本厄一覧表
前厄 | 本厄 | 後厄 |
24歳 | 25歳 | 26歳 |
41歳 | 42歳(大厄) | 43歳 |
60歳 | 61歳 | 62歳 |
女性の本厄一覧表
前厄 | 本厄 | 後厄 |
18歳 | 19歳 | 20歳 |
32歳 | 33歳(大厄) | 34歳 |
36歳 | 37歳 | 38歳 |
60歳 | 61歳 | 62歳 |
精神的・身体的・経済的にも特に注意が必要とされているのが大厄(たいやく)にあたる年です。また、厄除け饅頭を配る時期はいつかと言うと、2月3日の節分の日までが良いとされています。
厄をもらってもらう意味とは?もらったら困る?
厄除け饅頭は厄年を迎えた本人が自分で食べるものではなく、配られた人が食べるお菓子です。厄年と聞くと災いをイメージする人が多いため、「厄除け饅頭をもらったら、その人の厄が自分に移ってしまうのでは?」と心配になってしまう人も多いでしょう。
しかし、他人から厄除け饅頭をもらって食すことで、自分自身の厄も同時に払えるという風習が厄除け饅頭です。本厄の人が自分の厄を一方的にもらってもらうというより、もらってもらうことでお互いに厄を払い落とす意味合いが強いと考えておくとよいでしょう。
厄除け饅頭は関西が発祥!
周囲の人に配る意味も、周囲の人からもらう意味もどちらも幸せにつながる厄除け饅頭の風習は、関西が起源とされています。大阪の一部の地域で親しまれている風習で、2月3日の節分の日が近づくと厄除け饅頭を求める行列ができるお店もあるほどです。
酒粕や糀などの酒種入りの生地で作った厄除け饅頭は、酒饅頭(さかまんじゅう)とも呼ばれています。関西に住んでいるものの厄除け饅頭の風習を知らないという方でも、お酒のような香りがする酒饅頭を子供の頃に食べた記憶がある方はかなり多いのではないでしょうか。
厄除けのお菓子は他にもある?
厄除けにいただくと良いお菓子は、厄除け饅頭だけではありません。いろいろと種類があるので、厄除けをしたい、運気を上げたいと思ったときは身近で売られている和菓子をいただくのもおすすめです。
水無月(みなづき)
厄除けに良いお菓子は、小豆が使われている水無月です。中国では小豆の赤い色に魔除けの力があると考えられており、その考えは日本にも広まっていきました。水無月は6月の終わりに無病息災や厄除けを願っていただく季節の和菓子でもあります。
ぜんざい
粒あんたっぷりのお汁に餅や白玉をのせたぜんざいも厄除けに良いとされるお菓子です。魔除けの力がある小豆を使っているため、関西では厄除け饅頭と同じような風習で厄除けぜんざいを配って邪気払いする地域もあります。
みたらし団子
京都の下賀茂神社が発祥の地といわれているみたらし団子も厄除けによいお菓子です。人間の五体を表すように団子を串に刺したみたらし団子は、かつて厄除け人形として神前に供えたことが厄除けの意味の由来となっています。
厄除けの和菓子なら福助でどうぞ
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厄を落とせば運気上昇!厄除け饅頭を節分に配ろう
関西発祥の厄除け饅頭は、2月3日の節分までに配ると良いとされている風習です。本厄を迎えた人が厄除け饅頭を周囲の人へ配ることでお互いに清められるという意味があります。厄落としをすれば気分も明るくなるので、次の節分は饅頭を配ってみてはいかがでしょうか?